1週間ほど時間を取ってみてください。ぜひ試してほしいことがあります。年休を取らなくても可能かもしれませんが、精神的に結構疲れるので、できれば、年休を取った方が良いです。
下準備
年休申請
まず、有給休暇を申請してください。最低1週間、できれば2週間。もし土日が定休日なら、次の土日までで9日間。最近5日の取得が強制されることになったので、以前よりは取りやすいと思います。
もしそれでも、取れない場合や、シフト上取りにくい場合、以下の通り交渉してみてください。まず、正月三が日、ゴールデンウィーク、お盆など、皆嫌がる時にシフトを申し入れます。この時、同時に、その前後の連休を申請します。これなら対応しやすいと思います。なお、同時でないと、後で忘れた、これから繁忙期だからダメ、などと言い逃れされるので、必ず、同時です。
今後の給料は?
自分の今後の給料を計算できますか。通常の上場企業であれば、従業員の給料は、雇用契約もしくは労働協約などで決められており、従業員に対して公開されています。でも、認知度は高くないようです。そんな時は、労働組合を訪ねてください。ベアアップとか春闘とか、そんな関係で組合には、給料がいくらになるかの資料があるので、入手してください。
在宅勤務等で、オンライン上でアクセスできるのであれば、そのデータベースの場所を見つけておいてください。
計算できる状態になればOKです。
また、
定年(55歳?60歳?)
定年後の再雇用制度(65歳まで雇え!、と言っているが、この再雇用を含んでいる)
再雇用時の給料(大卒初任給?)
退職金
も忘れないでください。
辞表を書く前に、試してほしい1週間
Day1 (土) 寝る
寝ます。
今現在、あなたは非常に疲れています。ここで動いてもきちんとした判断ができません。まず、休養を取ります。
Day2 (日) そして寝る
もし散歩した方が気晴らしになるなら、散歩へ。
すぐに何か作業を始めなければ、と思うと気が休まりません。Day1で精神を落ち着かせるためにも、Day2にも予定を入れません。
Day3 (月) ハローワークへ下見
【朝】
普段出社する時刻に家を出ます。通勤路の途中のCafeに入ります。ファーストフードでも可。できれば、通勤客を窓越しに見える席に座ります。そして、
「働けアリども。」
「まるで人がゴミのようだ。」
と悦に入ります。ひたすら、1週間の休みを満喫する感じです。
【昼】
ハローワークに行きます。求人自体はwebで検索できます。求人は2の次です。求人に来ている人、窓口の人を観察するのが主目的です。そこが
今あなたが踏み込もうとしている領域
です。
その方々の目は希望に満ちていますか。
求人にかなりの偏りがあると思いませんか。
あなたが求める求人はありましたか。
それに満足できるなら、問題ありません。が、大部分の方は愕然とすることでしょう。
この時、疲れた状態だと単にショックを受けるだけになります。そうならないよう、Day1, 2で休養を取る必要があります。
【夜】
重い足取りで、愕然としたまま、帰宅します。なお、悩むのは今夜までです。そう心に決めて、早めに寝てください。ちなみに、例えば、「悩む時間を決める」などで検索すると、参考動画、書籍が出てきます。
Day4 (火) カネの整理
軍資金を計算します。金が無ければ、生きていけません。大きく分けると3種類あります。
【現在手持ちの資金】
①プラス: 預金、株、債券、貯蓄型の生命保険、自宅、親のすね
②マイナス:住宅ローン、カードローンなど。
【今後入るであろう資金】
①このまま会社に居続けた場合
②退職して、半分程度の賃金になった場合
③無職になって、失業保険を申請する場合
④You TubeでFIREする場合
いくつかのパターンごとに計算します。ここで、絶対にこれと決めない方が良いです。
【今後生きていくための金額】
もちろん、節約に励むのも良いでしょう。ただ、単純に考えれば、今までの生活を維持するということになるでしょう。今まで消費した金額を割り出します。①過去1年分であれば、銀行の履歴から消費した金額が分かります。ただし、古いデータは残っていないので、大物を買った/買わなかったで誤差が大きくなります。②全く分からない場合、もしくは、長期間の履歴がほしい場合、収入の大部分が会社からの給料であれば、例えば次の方法があります。35, 45, 59歳の時に届く「ねんきん定期便」は、支払った全ての履歴が記載されています。保険料率からその年の年収を逆算することができます。これで、今までの収入が計算できます。そして現在の資金との差が、今まで使った金額になります。ここに今後の子供の養育費などを加算します。これは各家庭によってだいぶ差がでます。
通常の企業であれば、従業員の給料は、雇用契約もしくは労働協約などで決められており、従業員に対して公開されています。家族経営や零細企業だと難しいかもしれません。また、日本企業の場合、役職者は、一見個別に見えますが、おおむね、その従業員の給料から残業代を引いて、手当を付けた額になります。役職者に上がったばかりなら、従業員の給料から推測できます。
そして、今後のおおまかな方針を決めます。
①年収半分は無理。年収優先。
②年収半分は許容できる。やりたいこと優先。
③最悪無職でも許容できる。とにかく今は働きたくない。
④今後も働きたくない。
など。
Day5 (水) コネの整理
友人、同期、親戚などから、出世された方、転職された方を見つけます。仕事の様子、自分の仕事が無いか尋ねます。転職情報が実際の現場と乖離している場合や、人材はほしいと思っているが、募集が公開されていない場合などがあります。特に、後者は重要で、巡り合えたら幸運です。
Day6 (木) 転職サイト
有名どころを2, 3つ登録します。サイトによって載っている求人に差がありますが、世の中の傾向はつかめると思います。
年収
やりたいこと
を優先する順に、絞り込みます。検索してみて分かると思いますが、これだけだとヒットする数が多いです。希望年収2000万円とか入れれば話は別ですが。サラリーマンの平均値くらいなら、多くて困ります。つまり、検索には慣れが必要です。今日のところは、転職サイトの様子を見ただけです。
ハローワークよりはマシです。
Day7 (金) 自分の経歴、能力の整理
いわゆる転職用の履歴書を書きます。実際に書く必要はなく、箇条書き程度で十分です。
転職先の募集要項にマッチしているか
マッチさせるにはどのようなストーリーを組むか
をざっと整理します。詳細を詰めるのは難しいでしょう。あくまでざっと。
全く分からない場合、転職サイトに、履歴書の書き方などが載っているので参考にしましょう。
Day8 (土) やることの整理
今後やることを整理します。何を優先して転職するか、 いつまでに転職先を決める必要があるか、これらの方針を決めるためにも、上記の転職情報、生活資金の状況が必要なのです。
退職する前に、転職エージェントと話しをする
FIRE、早期退職の準備をする
コネのある友人に相談する
○○の経験が足りない
など。
また、転職もさることながら、日々の生活にも「転機」が必要と気づかれたかもしれません。
こんなに使った記憶がない
保険、ローンを減らそう
使わないクレジットカードや銀行が多い
この友人要る?
見直しを始めましょう。
Day9 (日) 寝る
以上、転職活動のための下準備でした。初めてなら、かなり疲れたと思います。
明日から、転職活動にしろ、通常通り出社にしろ、本日は休みましょう。